尊敬されて警戒されない

今朝、出勤のために外を歩いていたら、1匹のワンちゃんが私に向かってまっしぐらに走って来ました。
ふと見るとリードを引きずっている…。
とっさにワンちゃんを捕まえて…というか、自分から私の腕に飛び込んで来たのですが(笑)
散歩中にリードが離れてしまったらしく、後ろから飼い主さんが追いかけてきていました。
無事に飼い主さんに返せてひと安心。

それで思い出したのですが、昔、「動物看護師に相応しい人の素質というものがある」と聞いたことがあって。
1つは、動物から尊敬される人であること。
もう1つは、動物から警戒されない人であること。
この2つを兼ね備えた人が動物看護師(たぶん獣医療に関わる人みんなそうだと思いますが)に向いているということでした。

私の場合…動物に尊敬されたことはない気がします…(笑)
結構、動物ってよく人のことを見ていますよね!
前に入院室で院長と一緒にワンコのお世話をしていたら、院長が部屋を出て行った瞬間に、ワンコが飛びかかってきて太ももを噛まれたことがあります。
あ、そんなケガをするほどではありませんでしたし、私も鈍いほうなのでトラウマになることもなく、

「ほほぉ…おぬし、なかなかよく見ておるではないか(ニヤリ)」

と、ワンコに話しかていました(急な悪役キャラ笑)
たぶん、私が院長より立場が下だとわかったんでしょうね!すごい観察力!
(ちなみに、あまりに冷静に対応されたのが逆に怖かったのか、自分から噛んでる太ももを離してくれました!笑)


しかし、こんな感じに動物から尊敬されない私ですが、もう1つの素質は確実に持っているという自覚があります!
動物から、本当に警戒されないのです!!

診察室で暴れて逃げたワンコ、ニャンコが、なぜか助けを求めて受付に走って来たりするのです(笑)

『ちょ!アンタ!助けてくれよ!』

「おぉ…怖かったねぇ?ここまで逃げて来たんだねぇ?ただ残念ながら…私も敵の一味なんだよ?」

『えぇっ…!?』

抱っこして診察室に連れて行った時の、

『裏切られた…!!』

という顔を見てしまうととても悪いことをした気がしますが(またしても結局は悪役キャラ笑)

でも、信頼してくれてるんだなぁというのは嬉しいです。
どちらか1つでも素質がありそうでよかった(笑)

本当は働いているうちに「動物から尊敬されるようになるぞ!」と思っていましたが、もう10年以上働いても、そっちの力は備わりそうにありません。
なので、警戒されない能力をこれからも伸ばしていけたら良いなと思います。