ご報告

ご報告が遅くなりましたが、村元家の飼い猫・トラが6月3日に息を引き取りました。
心配してくださったり、応援してくださっていた皆さん、本当にありがとうございました。
(改めて報告の文章を書くのはやはり辛かったため、以下の文は、6月9日のアメブロとほぼ同じ文章にさせていただきました)


月曜日、トラを管理センターに連れて行きました。

トラが亡くなってからの5日間、動かない状態とはいえ、いつもの場所で寝ているトラを眺められている分だけ、気持ちはマシだったんだなぁと。
どこにもトラのいない家を見回し、今まで以上の寂しさが募っています。

数週間前からなかなか自分でごはんを食べられなくなっていたトラ。
朝晩、私が口にごはんを入れて食べさせていました。
手術のない日はお昼も、一旦帰宅させていただき、トラにごはんを食べさせて、午後の診察までに病院に戻ってくるという生活を続けていました。
そのせいか、朝も、昼も、夜も、時間が余ってしょうがないです。
あんなにバタバタしていた朝も、毎日1時間も余ってしまう…。
何をしていいかわからず、ひたすらゲームをやり続けてます(←ダメ人間)
それだけ、たくさんの時間をトラと一緒に過ごしていたんでしょうね。


あの日。
朝、いつものようにごはんを食べさせようとしましたが、トラは体を起こせませんでした。
口を開けるのを嫌がり、前足で私の手を払ったり、口に入れたフードをちゃんと飲み込みはするものの、すぐにパタンと横になってしまう。

『危ないかもな…』

そんな言葉が頭の中をよぎりましたが、口に出すと本当になってしまいそうで、そう感じたことは誰にも言わずにいました。
ただ、先に出かけていった母に「トラがあんまり元気ない」というメールだけ送っておきました。

でも、お昼過ぎに帰宅した母から

『トラっち、起きて待っててくれたよ!ごはんも自分で少し食べた!』

とのこと。
調子がよくなってよかったと思っていたのですが、仕事が終わり、7時すぎにスマホをチェックすると、再び母からメールが。



『トラっちね、息を引き取った。』



これを読んだ時、思った以上に冷静でした。
『そっか…』
それしか思わなかったような気がします。

院長に報告し、病院からの帰り道。
母に返信しようとしたら、ようやくそこで涙が溢れてきました。
JRを降り、家までの帰り道は本当に声を上げながら泣いて帰りました。
(どしゃ降りの日でよかった)

母の話によると、母が仕事から帰るとトラはいつも寝ている布団の上で体を起こし、こっちを向き待っていたそうです。
「ニャアニャア」言って呼ぶので、連れてきて母の膝の上に乗せ、フードをあげたら1口2口自力で食べました。
でも、すぐに食べなくなってしまったので、トラの大好きなカツオ節をあげたそうです。


ーーー実はこの数日前。
私「ねぇ、トラにカツオ節あげてみようか?」

母「えっ?人間の食べ物は体によくないんでしょ?」

私「うん。そうなんだけどさ…」

こんな会話をしていました。
いつもは『人間の食べ物はあげちゃダメ!』と口うるさく言っている娘が、自分から『カツオ節』と言い出したことで、母もトラの最期が近いことを感づいたようでした。ーーー


トラはもらったカツオ節を自分で食べ、そのまま母の膝の上で丸くなり、お昼寝したまま、そのまま16時10分ごろ、息を引き取ったそうです。

私はずっと、出来ることならトラは母に看取ってほしいと思っていました。

トラはいつも母の後を追いかけて「ニャアニャア!」言って、母の膝の上が1番のお気に入りの場所で。
お母さんのことが大好きなニャンコだったので。
もちろん私も一緒にいれたら1番よかったのですが、
大好きなお母さんの膝の上で、大好きなカツオ節までもらって旅立っていったトラは、本当に幸せ者だと思います。

母も私も月曜日がお休みなので、管理センターに連れて行くのは月曜日にしようと決めました。
それまでの間、寝る時は母の隣にトラ、その隣に私も布団を敷いて、3人(2人と1匹)川の字で寝ていました。

日曜日にはトラをシャンプー!
キレイにして、その時ブラッシングで出た毛は大事に取っておくことにしました。

そして月曜日。
母と2人でトラを送るセレモニーをしました(笑)
私はトラに、ピアノ演奏をプレゼント。
曲はAIの『Story』。
たまたま次の発表会に向けて練習していたのがこの曲で、雰囲気も合ってるかなと思い弾いたのですが、後ろで母が鼻をすする音が聞こえ、私も泣きながら演奏して…なんだかグチャグチャな状態で演奏を終えました。

その後管理センターに連れて行き、本当にお別れ。
きっともうトラの本体はここにはいないんだろうとわかっていながらも、やっぱり辛かったです…。

帰りには愛犬チャッピーのお墓まいり。
「またトラのこと、よろしくね。また仲良くしてあげてね!」と、お願いしてきました。

母と泣きながら帰り道を歩いていて、

私「なんかさ、トラのいない家に帰るのがヤダよね」

母「そうだねー。どっか遠くに行きたいね。小樽でも行く?」

私「おぉ!いいねぇ!」

母「よし!今日は無礼講だ!小樽に行こう!」

そんなこんなで行った小樽でも

母「今日は無礼講なんだから、買っちゃえ買っちゃえ!」

と、母は「無礼講」を連発していました。
…確実に「無礼講」の意味を間違っていると思います(笑)
こんな相変わらずの親子を、トラも虹の橋の向こうで見ててくれてるかな。

写真は、友達がトラのために送ってくれたロウソクとお線香。
本当に嬉しかったです。
本当にありがとう!!

家族以外の人たちにも心配してもらったり、悲しんでもらったり。
トラは本当に幸せ者だと思います。
そしてそんなトラと家族でいられて、私も、本当に幸せ者です。